仏像好き女子のまったりエッセイ第二弾!【Book】もっと! 仏像に恋して(真船きょうこ)

以前、このブログでもご紹介した漫画家デビューをしていた会社の後輩(ブログ記事はこちら)が第二弾のエッセイを出版しておりました!

 その名も「もっと!仏像に恋して(真船きょうこ)」です。

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もともと美大出身で仏像好きのまったり女子の真船さん。そんなまったりな趣味が講じて本を出版し、第一弾が大好評!そして今回の第二弾の運びとなったようです。

私もちょっとだけ仏像好きなのですが、そんなにマニアというほどではないんですよね。ただこの本は、そう思っている人たちが読んだときにすごく無理なく楽しく読める構成がとてもよいんです。それは彼女の素直な気持ちで書いているところがなせる技で、今回もとても好感が持てる一冊となっています。

第二弾は京都やインド、大分、福島など実際に見に行った仏像のお話とそのときの様子など、真船節で楽しくステキに描かれておりました。

特に印象的だったのが最後にある大震災後の会津の仏像に会いにいったお話。東北出身ですが、会津に東北唯一の国宝の仏像があるなんて知りませんでした。歴史をみると奈良時代から平安初期に活躍した徳一上人さんが俗化した都市仏教を嫌い、東北へ布教の旅にでて、ここ会津にやってきて庶民救済をしていたためのようです。

震災もあり、経済や政治も不安定の混沌とした今だからこそ、先人たちが守ってきた仏像たちに会いにいって、自分を振り返る時間を持つというのは大事なのかもしれません。そんな仏像との出会いによって、私たちは癒され、前向きに生きていくためのきっかけを与えてくれるんじゃないのかな。

私もそのうち福島の仏様に会いにいきたいと思います!

【おまけ】
彼女の人柄を知りたい方はこちら。なんとなくまったりしますw。
マフ日記 http://maf-s.jugem.jp/

知人が漫画家デビューしました!【Book】仏像に恋して(真船きょうこ)

年末に以前勤めていた会社の忘年会で久々に再開した同僚が、なんと12月に漫画家デビューしておりました。Facebookで噂はきいていたのですが、実際に本人からきくととても感慨深いものです。筆者の真船さんとは以前の会社でウエブをつくっていて、彼女が静岡から上京して東京で初めて働くというときで、あのころは都会になれるまで大変そうでした。そんな彼女が大きく成長して!?仏像好きがエッセイとして形になるなんて、、素敵です。

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ということで,内容なのですが、仏像好きの女子目線から、自分のエピソードを交えて背伸びすることなく綴られている、とても好感が持てる内容となっています。私個人も、みうらじゅん、いとうせいこうの「見仏記」は大好きで全部持っているんですが、なんせあれは男性のマニア目線なので、時々え??という部分がでてくるんですよね。

仏像というのはマニアじゃなくても、その前に立ったときになぜだか圧倒されつつも、厳かで心落ち着くという経験をだれでも一度はしていると思います。彼女はそんな気持ちを大切に思ったことを素直に綴っています。彼女も最初はその仏像のフォルムやらブランドやらを気にしていたのですが、最後には「祈りの対象としての絶対的な存在感」を認め、ただの好きから人々の信仰としての仏像として再認識するところが、なかなかよいです。

イラストも美大出身ということもあり、とってもリアルにそして写真では伝わらない素敵だなという「心」が入っているような感じがして、文章と一緒にすーーっと入ってきます。

仏像がそんなに好きじゃなくても、この本を読んでいくと「近くの仏像に会いにいこうかな」という、そんなほっこりした気持ちにさせてくれる、心に優しい一冊です。

とマジメに書いてみましたが、ところどころで以前の会社で働いていた様子や、同僚のAさんらしき人が漫画にでてくるところは、知り合いならではの楽しみ方。続編がでるといいなあ、、。

【おまけ】
彼女のブログはこちら。人柄を垣間みることができますよw。
マフ日記 http://maf-s.jugem.jp/

【Book】広報・PRの基本/山見博康(メモ)

広報系の基本的なことをまとめている一冊。小さな会社も、パーソナルPR(就活、婚活etc)のためにも活用できるんじゃないかなあ。

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とりあえず、広報戦略の立て方・考え方についてメモ。

◎どんな思想・哲学で⇒企業ビジョン(個人の人生のビジョンでも可)
◎どんな経営戦略で⇒作戦
◎どのような経営資源を配分し⇒具体的実現方法
◎どのように達成するのか⇒ロードマップ(スケジュール)

実現へのプロセスはやはりPDCAサイクルですよね。
◎Analize ⇒分析。知名度・イメージ・好感度
◎Plan ⇒目標設定(どの知名度をどの程度あげるか)
◎Do ⇒メディア戦略、広告戦略の実施(個人の場合はブログ、twitter、facebook、mixiなどソーシャルメディアをフルに使えば良い訳で。)
◎Check ⇒成果把握。目標達成度合いを評価
◎Act ⇒評価結果をレビュー。次のサイクルへ。

こうまとめるとそうだねえとなるんですが、実際にやり続けるのが大変。
だいたい、企業などみているとビジョンがぶれちゃったり、成果を挙げることが目的になっちゃったり、ずれちゃんですよね。(経験談)
こういうものは理屈をこねるだけでなく、とにかく実践するのがいいのではないかと思います。

【Book】遺伝子オンで生きる 村上和雄

遺伝子研究の権威である村上和雄氏が科学者の視点に精神の視点を掛け合わせて書いた書籍。

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よく人間の遺伝子はほとんど力を出していないんだよ、という話しを聞きますが、できる人と出来ない人の差というのも細胞レベルでいえば5%前後の誤差しかないとのこと。じゃあ、自分にとって好ましい遺伝子を少し活性化してあげれば、これまでの自分と違った自分になれるというのも事実らしい。

要は遺伝子をオンにする、オフにするという言い方をしていますが、自分にとってよい遺伝子はオンに、悪い遺伝子はオフにする、、という理屈が成り立ちます。

1つめは物理的要因、2つ目は科学的要因、3つ目が精神的要因でこの3つ目の「精神的な要因」すなわち「心の働き」が遺伝子に与えるのは明白で、このことについて研究されたのが著者の村上氏でした。

心の働きに影響するのはストレスですが、ポジティブなもの、ネガティブなものがあり、ネガティブなストレスは胃潰瘍になったりと悪い遺伝子がオンになってしまう。そうなると逆にポジティブなストレスを与えれば、よい遺伝子がオンになるにちがいない。そういった仮説から「楽しい、うれしい、いきいきする、感動すること」、具体的に「笑い」がいいのではということで糖尿病患者を対象に実験してみると、なんと血糖値が下がっちゃったという事実が。データにしないとなかなか世の中が認めないので、こういう方がマジメに実験をして結果をだしてくれるということにもとても意義があると思いました。

ちなみに私も「ラフターヨガ(笑いヨガ)」をやっているのですが、ただ笑うだけで体がすっきりするという不思議な体験を何度も味わっています。笑いというのは1つの手段なので、他にもいろいろポジティブストレスはあるのでそれは自分で探していけばいいんだなと。

とにかく、「心の働きによって人間はよい方向に変われる」ということを再確認できたのでした。

参考記事:「笑い」が病を治す?! 「心」と遺伝子の不思議な関係

【Book】「フリー」からはまだまだ学べる。

半年前くらいにすっごく話題になっていた「フリー」。図書館で予約をして、3ヶ月まってやっと順番が回ってきて、GW中に読むことに。

世の中的には少々誤解もあるこの「フリー」の考え方のようですが、過去から現在までの「フリー」の歴史、そしてこれからどうなるのというなかなか興味深い内容でした。

もともと「フリー」の概念自体は昔からあって、「一つ買うと無料」とか「お試し無料」とか、マーケティング的な使われ方をしてきた。これがデジタル経済が発達するにつれて、「フリー」に新しい概念が追加され、発展しているのが現在進行形のところで、これはまだうまい答えがでていない。なので、その仕組みを理解して、自分たちなりに工夫してチャレンジすることで、ビジネスチャンスがつかめるのではという、著者のメッセージみたいなのが伝わってきました。

ネットの世界にいると、「情報は無料になりたがっている」という意味は直感的に感じると思う。これを「どうしてそうなのか?」という理由をきちんと説明しているので説得力のある内容となっています。

例えば、ベルトランが唱えた理論で「競争市場においては、価格は限界費用まで下落する。」法則は、今の経済で起こっており私たちの身の回りにはものがあふれて、そのもの自体あっという間に価格が安くなる。そしてネット内のあらゆるビットは「ほぼゼロの限界費用」となるため、フリーの流れを止めることができない。

とにかくネットの世界はデフレ状態、「有り余っているものを無駄に扱う」という発想が重要になってくる。そして「今日の革新者とは、新たに潤沢になったものを着目して、それをどのように浪費すればいいかを考えつく人」がフリー経済で成功するかどうかのキーになる。別のいい方をすれば、「非貨幣経済で得た信用をお金に変換できるか、それが21世紀の主戦場だ!」(週間ダイヤモンドでの著者のコメントかな)ということです。

じゃあ、フリーで集めたもの(評価、ユーザー)をどうやってお金にかえるか?これは著者がいう、「ハイブリット経済」でコントロールとカオスを同時に追求することだ。フリーで集めた「潤沢」な非貨幣価値の収益プランはgoogleに代表されるように、まずは新しいものを生み出し続け、まずは大量の顧客をつかまえることが重要で、マネジメントも制御せず、収益プランもあとから考える。で、その中から「希少」を見いだし、お金にかえる、ここにはビジネスプランとマネジメントが必要になる。

どんなにお金をかけてつくったとしても、顧客が価値を見いださないのであればそれはフリーにするしかない。フリーに勝つにはそれよりよいもの、違うものを提供するしかない。それが物なのか、サービスなのか、何なのかは自分が提供するものによってオリジナルで考えるしかない。

私たちの未来は、もっと「個」が台頭して、それぞれがサービスを提供する時代なのかもしれない。いままでの大きな枠で、だれでもできることをしていたら、もう生きるのが大変になるんじゃないかな。ホント、おもしろい時代になったのかもしれないね。

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【読書】私の赤くて柔らかな部分 平田俊子

この本は日経の半歩遅れの読書という記事をみて、なんとなく借りた本。平田さんという方の本は初めて読んだけど、書評どおり「言葉の魔術師」というだけありさくさく心に入ってくる。おそらく、男性より女性の方が共感しやすい作家さんなのかなと。

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前置きはこれくらいにして、ストーリーは喪失感をもった30代独身女性がふらりと知らない街に住み着いて、心の整理をするお話。ここでの喪失感は失恋と上司の死というダブルパンチで、数ヶ月仕事もできず引きこもっている主人公が、上司のお別れ会に参加するところから始まる。

渋谷と表参道の間の会場に行くまでに、別れた相手を思い出しつつ、それと重ね合わせて上司に対しても、信じられないという思いに占領されていく。お別れ会の会場に着いても、違和感と居場所のなさですぐに外にでてしまい、帰宅するために電車にのるが、かえりたくないという気持ちから電車に乗り続けて知らない街に着いてしまう。そこで、東京とはちがう時間の流れ、人々との交流などを通して、次の人生へのパワーを蓄えていくという感じでしょうか。

ストーリのほとんどが、過去の男との思い出や後悔などのどうどう巡りで、生きているけど会えない人への未練と、死んでしまったけどなんだか信じられなくて、会えそうな気がする上司との対比はなんかリアリティを感じてしまいます。

この別れた相手はダメダメ人間で、自分勝手の典型的な人。友人からもし相談を受けたら、冷静に「あきらめな」と確実にいえるのだが、これが当事者となると分かっていても。。。。ということなんだろうなあ。

30代独身女性の喪失感として、心の動きや立ち直り方に関しては、やけにこの主人公の気持ちに共感してしまいますね。なんだろう、若いときと違って次があるという希望より、失ったものに対する執着心のほうが勝っていて、なかなか断ち切れない、次ぎにいけない。だけど、時間は確実に過ぎていて、うまく立ち直れないと将来への不安もある。。どこか冷静だけど、感情に素直に対峙したいという無意識も働いているような気もする。

ということで、ちょっとあり得ないと思いつつ、知らない街に1ヶ月以上も滞在して、これらの心の葛藤を整理していく描写にとてもリアリティと共感することができたわけです。確かに働きながらとか、1週間旅行してっていうのは中途半端すぎる。数ヶ月という時間が次の人生へ歩き出せる時間なんじゃないのかな。

設定が似ているので共感ができたけど、これって男性が読むとどう感じるんだろう?おそらく感じ方が違うんだろうな。とにかく、映画なんかにするととってもいいものができそうな気がする、良い本でした。

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【読書】最強の老人介護

介護を学びだして半年、生きることや死ぬことについて今までよりも真剣に考えるようになりました。まずは介護の現状を知るべく、介護界での有名人三好春樹さんの著書をいくつか読むことに。この方は現場を何年かされたのち、現在は年間200回を超える講演や実技指導を行っているそうです。全体的に現場で実証して効果があったことを説いているので、とても説得力がありますね。世の中で「常識」とされていることって、以外に本質を知らないで行われていることが多く、その症状を悪化させる。例えば、痴呆症のケアや排泄のケアなどがまさにそう。全体的に「人間の生きる力」を最後まで使って周りはケアしようね、というメッセージを受け取ることができました。

この本の最初に「介護時代」の本当の意味とは何かという視点で、3つにまとめられている。

  1. 近代の膨大な知識と技術の再構成が必要。医療や看護のような治療を体系化してきたものと、介護のように生活するためのものをきちんと融合して活用しようよ!
  2. 画一化された労働を、本来の自ら感じ判断していく人間的な労働に変えていくことが求められている。介護という仕事はそれを先取りしている。
  3. 発達と進歩に価値をおく「いきっぱなし」ではなく「帰り道」をつくることが求められている。用は老いを内包した思想と生き方が必要。

というのがポイント。特に3番目は考えさせられる。発達と進歩に価値をおく社会で生活してきた私たちの世代は、発達するだけで老いがない。進歩するだけで、その物質的な豊かさを人生の豊かさにつなぐ回路がない。人より早く発達、進歩してきて地位や名誉を手にいれた人ほど、自分の老いとの付き合い方が分からず、「いきっぱなし」で「帰り道」が見つからない。従って老いを受け入れることができないという人が増えているのだそうだ。

確かに、現代社会で働いていると、去年より今年、今年より来年、利益をあげつづけろというのが命題になって、個人の業績と連動している。会社はもちろん、発達しなければ存続が危うくなる。が、その責任を個人に押し付けて、その価値観がそのまま人生と連動してしまっているのは、やはりまずい。これは年をとって自分が発達できなくなったとき、どうしても受け入れがたい事実として対処できなくなる。老いだけでなく、身体的、精神的にダメージを食らったときもその現実を受け入れがたくなるのは、同じ原理なのかもしれない。

そんな人間が量産されて、老後を迎え、この人たちをケアする側はどのようにすべきなのか、三好さんが実際にみてきた例をあげて書いてあるところがとてもいいし、説得力がありますね。その筆者が指摘しているのは、やはり現場と制度の温度差。国が決める方針はことごとく現場とはズレていて、老人の為にならないばかりか、かえってダメにしているそうで、これじゃあ税金を投入してもあまり効果ないよね。。なんで分かったふりをした「専門家」と呼ばれる人に決めさせるんだろう。

例えば「介護予防」っていう考え方。要はこれは「筋トレ」を中心とした事業で、要介護にならないように老人に体を鍛えてもらうのだが、三好さんの経験だと10人中、1人くらいしか効果はない。というのも何ヶ月も筋トレを行う意思と根性がある人が1/10で、もしその人が筋力をつけても使うことがない。それに筋トレは目的がないから「つまらない」。老人も普通の人、というよりは先が見えてきているからこそ、体を一方的に鍛えろと言われるよりは、もっとゆっくり自分のペースでやりたいというのがホンネだと思う。まあ、老人の残存能力をうまく活用したケアでほんとは十分なのかもしれない。

あと、「認知症」に対する考え方はとっても目からうろこ。一般的には、「脳の萎縮や変性が原因」と定義されていて、医学分野での研究が盛んだが、これを「老化に伴う人間的変化」といっている。医学からアプローチするより、人間学だと。現場をみると、脳の萎縮がなくても「ぼけ」が出ることもあるし、萎縮していても「ぼけない」人もいる。この辺は理由が分からないそうだ。だけど、「老化→脳が萎縮→認知症」となるのではなく、「老化による耐えられないストレス→脳が萎縮→認知症」という何か原因があって認知症になるのでは?といっている。「耐えられないストレス」とは、老いそのもの、若さが失われて適応できない、受け入れられないというのは堪え難いストレスらしい。

こういう本は何かきっかけがないと読まないけど、ある程度の年齢から「老いをどのように設計するか」という意識を持つのは大事じゃないかなあと個人的には感じるのでした。確かに、老いは平等にやってくるし、いくら逆らっても無理なので、やっぱり「帰り道」についても考えてもいいのかなあ。

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